長谷部 剛

丸源事業部

ディヴィジョンマネジャー

丸源らーめんはラーメン専門店ではありますが、大型駐車場付き店舗が中心で、ファミリーレストランに近い業態ですね。お勤めの方お一人での入店もありますが、特に週末はファミリー層が中心となります。収益アップを目指すにはやはり、回転率を上げるのと、サイドメニューをお勧めして客単価に貢献すること。ピークタイムには1時間に150人もの来客があり、オペレーションを突き詰めて、一人でも多くのお客様にご満足いただくのは丸源らーめんならではの楽しみです。また、売上から逆算して考えても、一度来ていただいたお客様にまた来ていただく、気に入っていただいてリピートしていただくのが大命題です。そうした方針を、丸源の各店舗に徹底してもらうのが私の役目です。

丸源ブランドの責任者として、店舗の運営管理のほか、出店業務や本部との折衝業務を行っています。日々のオペレーションを行っていく中でも、マニュアルにないことにトライしたいとか、キャンペーンの提案、また、新たに出店したい案件などの相談を本部に行う窓口となります。

 

もともとは、大学を中退してフリーター生活が長く、フード業界やそのほかの営業職も経験して、再びフード業界に戻ったのが太陽エンタープライズとの出会いでした。飲食業は1日働いて売上がいくらと明確ですし、店長であれば店舗における裁量も大きいのが魅力です。横浜出身なので、展開エリアが身近なのも良かったですね。また、かつてフード業界で勤めていたのがフランチャイズ本部でしたので、そのパートナーであるフランチャイジーという立場はイメージしやすかったこともあります。ただ、フランチャイジーである我々は、月々のロイヤリティーを除いても利益が出るように運営していかねばなりませんから、その難しさはあります。逆に、ブランドの作りこみや提供商品については決まったものがあって、運営に集中して磨きをかけていける強みもありますね。

23歳くらいで入社し、最初は土間土間に配属でした。6年間レギュラー(一般社員)と店長を経験した頃に、新規事業として丸源らーめんが立ち上がるというので、異動してゼロから関わったんです。またレギュラーから始め、3店舗目で店長になり、その後エリアマネジャーから、2年前に事業責任者のディヴィジョンマネジャーとなって今に至ります。

 

私自身は、放っておくとラクをしたいと思ってしまう性質ですので、自分にプレッシャーをかけるよう意識してきました。そんな自分でも14年以上の長い間、働くことができたのは、現場に裁量を与えてくれる、自由な社風があるかと思います。入社した2003年当時から「360度評価制度」のベースがあったんです。社長がアルバイトも含めた従業員満足を重視されていたからでしょう。300人の社員が3千人以上ものアルバイトをマネジメントしていく職場なので、彼らからどう見られているかが社員にとって大切なのだともいえるかもしれません。

自由度についてもプレッシャーという点でも、とても満足しています。実は、当社としての丸源らーめんはいったん9店舗まで出店が進んだものの、採算性など見直した結果、6店舗を閉店し、一時は残り3店舗までになりました。立ち上げから関わった自分としては愛着もあり、丸源らーめんの火を消したくはありませんでした。アルバイトも含めた丸源らーめんメンバーが一丸となって、現場を徹底的に見直し、収益を上げて成果を経営陣に示し、この1~2年でなんとか、新たに新規出店ができるまでに立て直しました。思い描いていた再生ができつつあるので、自分も成長できているのではないでしょうか。

 

今後は、さらに丸源らーめんを出店するなどして全社に占める売上比率を上げ、もっともっと事業に貢献していきたいです。その先には、丸源らーめんを卒業して、新たな業態にチャレンジしてみたい気持ちもありますね。業態が増える、店舗が増えることは全社の売上拡大にもなりますし、社員にとってのポストを増やすことにもなりますから。自分にとっての次のステップというのも、意外に間近にあるのかもしれません。これだけ長く働いていても、まだ成長機会があるのはありがたいことですね。