旦野 裕介
ミスタードーナツ事業部
ディヴィジョンマネジャー
もともとフリーターで、約3年、カフェチェーンの直営店で働いていましたが、22歳になって、正社員として飲料メーカー系の飲食店運営会社に入社しました。その後、同じカフェチェーンのフランチャイズ店を営むオーナーに誘われ、約10年勤めました。入社から1~2年で店長になったのですが、そのカフェチェーンのフランチャイズ店は1店舗のみだったため、先のキャリアが描けず、31歳のときに太陽エンタープライズに入社を決めました。複数業態を扱うので、フード業界のなかでいろいろ経験できると思ったのと、エリアマネジャーなど、ステップアップもしていけるのが魅力に思いました。
2008年に入社するとミスタードーナツ事業部に配属され、途中一度、会社として取り組む新業態の立ち上げを担当したのですが、その事業自体が1年で撤退となり、基本的にはミスタードーナツでキャリアを積んできています。
最初は3ヵ月、ショッピングセンター内にある店舗で研修を行い、そのタイミングでオープンした新店にレギュラー(一般社員)として入り、店長と一緒に立ち上げを担いました。3ヵ月後にはその店舗の店長となり、約2年務めます。その後は、最初に研修した店舗に店長として戻り、半年後からはエリアマネジャーとなって11店舗を統括しました。
そんな風に着実にステップアップしてきたわけですが、入社時に期待したとおりで、大変満足しています。やはり自分が店長だったときに、エリアマネジャーが頼もしく、颯爽として見えていましたので、その姿とロールモデルとして努めました。複数店舗を統括して、店長を介して業績を伸ばしていくという仕事に、非常にやりがいを感じるんです。
ミスタードーナツ事業部では現在19店舗を展開しており、各店舗の店長の上にエリアマネジャー2人と、その上にディヴィジョンマネジャーが1人という陣容です。2022年5月には、そのディヴィジョンマネジャーに昇格しました。ミスタードーナツ事業の事業責任者ということになり、重責です。全店舗で年間30億円ほどの売上がありますので、経営者的な感覚をもって運営にあたらねばならず、毎日がプレッシャーです。メンバーに何をどう伝えて事業を牽引していくかを、常に考えていますね。エリアマネジャー時代よりも格段に、考えるべきことが増えました。
実際、自分がこうしていきたいという話は、スタッフによくしています。また、ミスタードーナツ自体が今業績を伸ばしてきているので、当社として優秀な店長やレギュラーたちの活躍の場を広げるためにも、新店展開を積極化しようとしているところです。開発部門が物件を当たり、各事業部長に提案してくれるので、実際に現地を見て出店可否を検討していきます。その判断のし方など、開発部門からも学びながら自身のアップデートに努めています。
学びという点では、この2年くらいで読書を意欲的に行うようになりました。かねてから読書への欲求はあったのですが、改めて仕事するうえで、いろいろ新しい知識が必要だと思うようになり、実践せねばと思ったのです。そこで役立ったのが当社の、読後に読書感想文を提出するとその書籍購入費を負担してもらえるという制度でした。本を漫然と読んでいるよりも、そこで得たことを人に伝えるためにレポートを書く気持ちで取り組めば、非常に身になります。そうして2年間で約70冊を読破し、レポートを提出しました。実際、書くことでその内容を自分なりに整理して定着させられますし、後日そのレポートを見て内容を振り返ることもできます。
それで役立っているのは、対人関係やコミュニケーション関連の読書によるものです。店長やレギュラーがいま何を思い、悩んでいるのかをどうやって聞き出すかといったスキルや姿勢が少しずつですが、身につけられました。今後はディヴィジョンマネジャーとして、会社全体への意識を高めたいので、経営に関するものを読み、吸収したいと考えています。
当社は個人の裁量が大きく、言い換えれば与えられるばかりではなく、自分から学び、勝ちとっていく姿勢も必要ということですが、その結果をとても評価してくれる会社です。その分プレッシャーもありますが、やればやるだけ評価され、今回のように役職も与えてもらえるのは、当社の良いところだと思います。
ですから、やりたいこと、目指すものがある人には打ってつけの会社であり、ここで力を発揮できるかは自分次第といえます。それは、フード業界の中でも特徴的でしょう。フランチャイズビジネスなので、当然本部のパッケージや方針があり、そのなかでやっていくわけですが、当社の気風として、みな貪欲に、枠にとらわれず、このブランドを良くしていくために、店舗の売上を上げるためにと考え抜くような人が非常に多いのです。そういう意欲的な人たちに出会える会社なので、自分の仕事の幅を広げたい、活躍したいという人をお待ちしています。一緒に切磋琢磨していきましょう。